2024.06.06 11:40 更新
2024.06.06 取材
台北市内における随一のランドマークである台北101の高層階にて、Fractal Designが新製品発表イベントを開催。世界中から集まったプレス陣から、特に注目を集めていた製品が「Mood」だ。
いわゆる煙突構造の冷却コンセプトをもつ細長い四角柱状のMini-ITX対応ケースで、周囲のインテリアに溶け込むミニマルなデザインが特徴。Fractal Designも初めて採用したというファブリック素材の外装が、まるでスピーカーやウーファーのような印象を与えている。
PCパーツにとって異色と言える素材を数々採用してきた、Fractal Design“らしさ”を感じるスリムケース。サイドパネルは3面がファブリック素材で、グラフィックスカードがフレッシュエアを取り込めるように、残り1面がパンチングホールとメッシュ仕様の組み合わせになっている
展示機はあくまで組み込み例であり、水冷や電源が付属するわけではない |
なおコンパクトながら搭載能力もしっかり計算されており、ライザーケーブルで取り回した大型のグラフィックスカード、240mmラジエーター水冷、SFX電源ユニットなどに対応。ちなみにグラフィックスカードについては、「2スロット以上の厚さでも問題ないが3スロットは無理」(代理店関係者)とのこと。
また、トップからの排熱を促している最上段の冷却ファンは、「Torrent」に搭載されているものと同じという大口径の180mmファンだ。
前触れなくお披露目されたにも関わらず、着実に準備が進められていたようで、発売は6月下旬。日本での取り扱いも決定しており、想定売価は税込36,000円前後という。
またカラーバリエーションは、会場に展示されていたライトグレーのほかブラックが投入されるようだ。
文: 編集部 絵踏 一
Fractal Design: https://www.fractal-design.com/
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