2022.01.05 03:33 更新
2022.01.04 配信
AMD(本社:アメリカ)は2022年1月4日(現地時間)、「Zen 3+」コアと「RDNA 2」アーキテクチャのGPUを搭載する次世代ノートPC向けCPU「Ryzen 6000」シリーズを発表した。
新しい「Ryzen 6000」シリーズ(Ryzen 6000 series Mobile Processors)は、CPUアーキテクチャは6nmプロセスに微細化された最大8コア/最大5.0GHzの「Zen 3+」を採用。GPUアーキテクチャは最大12CU(Compute Unit)で構成される「RDNA 2」に刷新されている。
これによりCPU性能は最大1.3倍、GPU性能は最大2倍に向上。特にGPUパフォーマンスの向上が目覚ましく、超解像技術の「AMD FSR」などを組み合わせることで、1,080pのAAAタイトルで60fpsのゲームプレイが可能という。
また、プロセスの微細化や新しい省電力機能により、最大24時間の動画再生が可能なバッテリーライフを実現したとされる。
メモリプラットフォームはDDR5またはLPDDR5、さらにPCI-Express4.0に対応。インターフェイスも強化され、最大40GbpsのUSB4、Wi-Fi6E、画面出力もHDMI2.1およびDisplayPort2.0をサポートする。
シリーズラインナップは、8コア/16スレッド/最大5.0GHzの「Ryzen 9 6980HX」や8コア/16スレッド/最大4.7GHzの「Ryzen 7 6800U」など。ASUSやAcer、Dell、HP、Lenovo、Razerなどの各メーカーより、早ければ2022年2月に製品が発売される見込みだ。
「CES 2022」に合わせて開催されたオンラインイベントでは、GPU製品についてもアナウンス。新しいデスクトップ向けGPUとして「Radeon RX 6500 XT」が発表された。
「RDNA 2」アーキテクチャを採用する「Radeon RX 6000」シリーズの末弟にあたる、エントリークラスのGPU。16基のCU(Compute Unit)で構成され、主なスペックはゲームクロック2.6GHz、インフィニティキャッシュ16MBなど。高画質設定の1,080pゲーミングを想定したGPUで、GeForce GTX 1650に対し最大1.6倍の性能が期待できるという。
市場想定売価は199ドル。各メーカーから1月19日以降に搭載グラフィックスカードが発売される。
ノートPC向けのGPUとしては、新たに薄型プレミアムノートPC向けに「Radeon RX 6000S」シリーズが発表された。電力制御機構の改良がトピックで、熱設計の改善により20mm以下の厚みと約2kg以下の薄型・軽量ゲーミングPCを実現するという。新シリーズGPUは、最大設定で100fps以上のプレイが可能とされる「Radeon RX 6800S」や「Radeon RX 6700S」など3モデル。
また、合わせて「Radeon RX 6000M」シリーズを拡張した追加モデルも発表。現行の「Radeon RX 6800M」から7%性能が向上した「Radeon RX 6850M XT」、「Radeon RX 6600M」の20%速い「Radeon RX 6650M XT」「Radeon RX 6650M」、競合(「GeForce MX450」)比200%の性能をもつエントリー向け「Radeon RX 6500M」「Radeon RX 6300M」をラインナップする。
文: 編集部 絵踏 一
AMD: https://www.amd.com/