エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.492
2016.05.28 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
未だ人気の衰えを知らないミドルタワーPCケースのロングセラー「P100」。これに続けとばかりに登場したのが今回の主役「P9」シリーズだ。「P100」と同じくAntecの看板モデルを数多く輩出する「Performance One」シリーズに属するミドルタワーPCケースで、コンセプトは拡張性に優れた静音。いずれのキーワードもPCケースにとって大いなるアピールポイントになる。
Antec「P9」 市場想定売価税抜12,800円(発売中) 製品情報(Antec / 株式会社リンクスインターナショナル) |
ちなみに「P100」「P180」「P280」など、「Performance」シリーズの名だたる歴代モデルには”開閉ドア”が搭載されている。見るからに静音志向の装備品は、Antecブランドの代名詞的な外観上の特徴だが、新作「P9」では採用が見送られた。
思えばシリーズアッパーミドルクラス「P380」にも開閉ドアが無かった事から、どうやら「Performance」シリーズ特有のアイデンティティではないようだ。ただし新作の開閉ドア採用見送りについては、Antecフリークからあれこれ意見が出るだろう。
編集部に届けられた評価サンプルをパッケージから取り出す前に、スペック表から「P9」シリーズの概要を把握しておこう。外形寸法からチェックすると、幅は210mmでイマドキのミドルタワーPCケースとしてはスリムな印象。奥行きは515mm、高さは528mmで、真横から見るとほぼ正方形になる。なお対応フォームファクタはATX、MicroATX、Mini-ITXで、素材はスチール製シャーシをベースに、副素材にプラスチックが使用されている。その他詳細についてはざっと目を通すのみとし、この後じっくり解説していこう。
ちなみにAntecのグローバルサイトには、アクリルウインドウ付きモデルが公開されている。国内正規代理店の株式会社リンクスインターナショナル(本社:東京都千代田区)に問い合わせてみたところ、日本市場での反応次第では、ラインナップに加わる可能性があるとのこと。