エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.778
2019.09.25 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
ASUS「TUF B450-PRO GAMING」 実勢価格税込11,000円前後(2019年5月発売) 製品情報(ASUS) |
今回取り上げるのは、耐久性を重視したASUS「TUF GAMING」シリーズに属するSocket AM4マザーボード「TUF B450-PRO GAMING」だ。もともとは第2世代Ryzenシリーズに対応するミドルレンジ向けモデルとして発売された製品で、チップセットにはコストパフォーマンスに優れるAMD B450を搭載する。
一方、電源回路にはミリタリーグレードの高品質な「TUFコンポーネント」を採用、さらにASUS独自のデジタルPWMコントローラ「DIGI+VRM」を組み合わせることで、価格を抑えつつ安定性・信頼性・耐久性を高めている。そして、この堅牢な設計により、(BIOSのアップデートは必要だが)現行最高峰となる12コア/24スレッドのRyzen 9 3900Xを含む、第3世代Ryzenシリーズへの完全対応が謳われている。
堅牢設計の電源回路を搭載する「TUF B450-PRO GAMING」。「CPUサポートリスト」には、現在発売中のすべての第3世代Ryzenが記載されている |
続いて機能面を見てみると、チップセットにAMD B450を搭載しているため、PCI-Express4.0やNVIDIA SLIによるマルチグラフィックスは利用できない。しかしメモリスロットはAMD B450では最高クラスとなるDDR4-3533の高速メモリに対応。さらに2基のM.2スロットや、6ポートのSATA3.0(6Gbps)、2ポートのUSB3.1 Gen.2、USB Type-Cなど、ミドルレンジモデルとしてはかなり充実している。
発熱がそれほど大きくないAMD B450チップセット。冷却機構は小型ヒートシンクのみのシンプルな構成 | グラフィックスカード用のPCI-Express(x16形状)スロットは「SAFE SLOT」で、2基のM.2スロットを搭載 |
またRealtek「ALC S1200A」によるオーディオ回路や、メタルフレームを装備した「SAFE SLOT」、ASUSおなじみのイルミネーション機能「Aura Sync」といった、イマドキのマザーボードに求められる機能もほぼすべて網羅されている。
ミドルレンジらしい、スリムなパッケージ。サイズは実測330×265×54mmで、背面には各種機能の概要が解説されている |