エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.793
2019.11.04 更新
文:pepe
GIGABYTE「AORUS AD27QD」 実勢価格税込約70,000円(2019年10月現在) 製品情報(GIGABYTE) |
GIGABYTEのゲーミングブランドである「AORUS」シリーズから登場した初の液晶ディスプレイ「AORUS AD27QD」。リフレッシュレート144Hz、応答速度1msに対応する27インチのゲーマー向けモデルとして、売れ行きは好調という。
製品コンセプトはeSportsのベストパートナーとなる戦術的ディスプレイ。ゲーマーが求めるものをシンプルかつ確実に提供し、勝利をもたらすべく設計されたという。
液晶パネルは、WQHD(2,560×1,440ドット)解像度、視野角178°のIPS方式を採用。表面は映り込みの少ないアンチグレア加工で、応答速度1ms、リフレッシュレート144Hzの高速描画に対応し、動きの激しいレースゲームやFPSゲームでもノイズのない滑らかな映像表現ができる。
リフレッシュレート144Hz、応答速度1ms。10bit(8bit+FRC)対応のIPSパネルを採用したハイエンドモデル「AORUS AD27QD」 |
また、一般的な8bitに加え疑似的に表示色を拡張する技術(FRC)により、約10億7,374万色となる10bit(8bit+FRC)に対応する。輝度は350 cd/m2、静的コントラスト比は1,000:1、色域は一般的なsRGBと比較してより広い赤色や緑色を含むデジタルシネマ向け規格DCI-P3を95%カバーしている。
さらに、高いコントラストと正確な色彩表現ができるVESA規格のハイダイナミックレンジ「DisplayHDR 400」に対応。暗部の黒つぶれやハイライトの白飛びを抑え、従来のSDRでは表現できなかった、より自然でリアルな描写が可能。ゲームだけでなく、動画コンテンツの再生やクリエイティブな作業でも力を発揮してくれるはずだ。
「AORUS」シリーズのフラグシップモデル「AORUS AD27QD」。秋葉原のPCパーツショップでは、ひときわ目立つ場所にディスプレイされ、人気の高さが窺える |
27インチの兄弟モデルとして、曲率1,500Rで165Hz駆動、1ms応答のHDRゲーミング液晶「AORUS CV27F」(最大解像度1,920×1,080ドット)と「AORUS CV27Q」(最大解像度2,560×1,440ドット/画像)もラインナップ |
ディスプレイ同期技術は「Adaptive-Sync(FreeSync)」対応に加え、NVIDIAの「G-SYNC Compatible」認定を取得。AMDとNVIDIA環境の両方で、対応グラフィックスカードを組み合わせた同期設定が可能だ。画面のチラつきを抑えるフリッカーフリー技術、目の負担を軽減するブルーライトカット機能も備える。入力インターフェースは、DisplayPort 1.2×1、HDMI 2.0×2の3系統だ。
ゲーミング向け機能としては、モーションブラーを軽減して視認性を高める「エイムスタビライザー」、露出を抑え暗部の明るさとコントラストを持ち上げる「ブラックイコライザー」、接続したヘッドセットやマイクの環境音ノイズを低減し、明瞭なボイスチャットを可能にする「アクティブノイズキャンセリング」といった機能を装備する。さらに背面には「RGB Fusion 2.0」に対応するLEDイルミネーション機能を搭載。OSDメニューからの変更はもちろん、後ほど紹介するデスクトップアプリ「AORUS OSD SIDEKICK」を使うことで、詳細な設定も可能になる。