エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.885
2020.07.04 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
MSI「MEG Z490I UNIFY」 実勢売価税込33,000円前後(5月20日発売) 製品情報(MSI) |
今回の撮って出しレビューで取り上げるのは、「質実剛健」を製品コンセプトに掲げたMSI「UNIFY」シリーズ初のMini-ITXマザーボード「MEG Z490I UNIFY」だ。以前詳細検証をお届けした「MEG X570 UNIFY」と同じく、オンボードのLEDイルミネーションを敢えて省略。最近のハイエンドマザーボードでは珍しい、黒で統一した落ち着いたデザインが特徴だ。
基本的に、CPUソケットと、PCI-Expressスロットのメタルカバー「PCIe Steel Armor」を除く全てを黒で統一。ハイエンドモデルでありながら、LEDイルミネーションは非搭載だ |
一方、ハイエンドゲーマーやエンスージアストをターゲットにした「MEG」シリーズらしく、電源回路には「IntersilデジタルPWM」と、「90A Smart Power Stage」で構成される強力な8フェーズ回路を搭載。さらにダブルボールベアリングファンを内蔵した高冷却ヒートシンクや、コンシューマ向けでは最高クラスの10層PCBを採用することで、TDPが125Wに増えた第10世代Intel Coreプロセッサのオーバークロックにも耐えられるという。
基板スペースが限られるMini-ITXフォームファクタ。「MEG Z490I UNIFY」では、高品質なパーツを組み合わせることで、フェーズ数を抑えつつ電源供給能力を高めている |
そしてゲーミングマザーボードで重要なネットワーク機能には、Realtekの最新チップ「RTL8125B」による2.5ギガビットLANと、最大帯域2.4GbpsのIntel Wi-Fi 6 AX201による無線LANを搭載。ネットワークのトラフィックを最適化する「MSI GAMING LAN Manager」も用意され、遅延のない快適な環境でゲームを楽しめる。さらにオーディオ回路には、Realtek「ALC1220」や、スタジオグレードのオーディオコンデンサなどを組み合わせた「Audio Boost 4」を搭載する。
モノトーンの落ち着いたデザインを採用するパッケージ。Mini-ITXマザーボードらしくコンパクトサイズで、持ち帰りも楽に行える |
その他、PCI-Express3.0(x4)接続の「Turbo M.2」や、帯域幅40GbpsのThunderbolt 3、重量のある大型グラフィックスカードを安全に支える「PCIe Steel Armor」、高速なM.2 SSDのサーマルスロットリングを抑制する「M.2 Shield FROZR」、紛失の心配がない組み込み済みI/Oパネル「Pre-installed IO Shielding」など、ハイエンドモデルらしい充実した機能を備える。
マニュアルやドライバCD、ケーブル類の他、「UNIFY」シリーズらしくブラックのエンブレムも付属する |