エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.907
2020.09.09 更新
文:撮影・エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕
今回の主役「DF600 FLUX」は、国内代理店の株式会社リンクスインターナショナル(本社:東京都千代田区)の扱いにより、8月末より国内市場での販売が開始された。「DF(Darkfleet)」シリーズは、Antecブランドの中でも比較的歴史があり、静音志向の「Performance」シリーズとは対極の、エアフロー重視モデルをラインナップする。
Antec「DF600 FLUX」 市場想定売価税込10,480円(2020年8月29日発売) 製品情報(Antec / 株式会社リンクスインターナショナル) |
そして「DF600 FLUX」も例外ではなく、冷却ファンをフロントに3基、リアに1基それぞれ搭載。さらにボトムカバー(シュラウド)上にも冷却ファン1基を備え、合計5基が出荷時より装備されている(ボトムカバー用は後付け)。オマケにフロント部に装備されているのは120mmアドレサブルRGBファンで、魅せる要素も忘れてはいない。もちろん左側面には強化ガラス製パネルを装着済み。代理店発表の市場想定売価は税抜10,480円と、コストパフォーマンスの良さも十分なアピールポイントになっている。機能面と価格面、いずれも魅力的な新作に期待は高まるばかりだ。
Antecが提唱する【F-LUX PLATFORM】:Darkfleetシリーズに属する新型PCケースに付けられた「FLUX」は、FlowとLuxuryを組み合わせた造語。エアフローレイアウトを最適化し、これまでに無いアプローチで、システム全体の冷却構造を見直した。主に排熱効率を向上させたという「FLUX」は、年内リリースを目標に2モデルの準備が進められているという。 |
実機に触れる前に、スペック表から「DF600 FLUX」の概要を把握しておこう。対応フォームファクタはATX、MicroATX、Mini-ITXで、ミドルタワーに分類される。ボディサイズは幅220mm、奥行き467mm、高さ486mmで、近頃では幅が広く、奥行きや高さの長い製品が多いところ、「DF600 FLUX」は中型サイズに収められている。
素材はシャーシ等の主素材がスチールで、左サイドパネルは4mm厚の強化ガラス製。副素材として要所にABS樹脂が使われている。ちなみに重量は約7.38kgで、迫力あるフロントデザインから想像するほど、実際の重量はない。
なおパッケージサイズは幅285mm、奥行き525mm、高さ528mmで、付属品および梱包材を含めた総重量は約8.51kg。カート無しでも店頭持ち帰りはできるレベルだろう。