エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.931
2020.11.12 更新
文:撮影・エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕
フロントパネルの幾何学パターンが存在感を際立たせる「Meshify」シリーズ。熱心な自作派をアッと言わせた、初代「Meshify C」は2017年9月のデビュー。翌年(2018年3月)には、ミニタワー版「Meshify C Mini」を投入し、2019年2月には「Meshify S2」をリリース。これまで3シリーズで構成されている。ここに加わるのが、幅285mmまでのE-ATX規格に対応する中・大型ミドルタワーPCケース「Meshify 2」だ。
Fractal Design「Meshify 2 Black Solid」(型番:FD-C-MES2A-01) 市場想定売価税込20,900円(2020年11月20日発売) 製品情報(Fractal Design / 株式会社アスク) |
2代目を想像させるモデル名の「2」だが、サイズ的には「Meshify S2」(幅233mm、奥行き538mm、高さ465mm)に近く、事前資料にも参考比較対象は「S2」とあるため、後継機種とみて間違いないようだ。外観デザインから製品コンセプトを読み解くと、フロントとトップの両面を通気孔仕様としているあたり、「Define」シリーズのような静音志向ではなく、エアフロー重視型。さらに評価サンプルで借り受けた「Meshify 2 Black Solid」は、左サイドパネルが密閉型スチール製だけに、魅せる要素に特化されていない事が分かる。LED搭載ファンをチョイスすれば、通気孔から光が漏れる事はあるだろう。ただそれも積極的ではなく、ホームユースからビジネス・オフィスユースまで幅の広いターゲットに向けたミドルタワーPCケースと言えるだろう。
「Meshify 2」シリーズのバリエーションを確認しておこう。発表と同時に日本国内市場でも導入が決まっているのは、今回取り上げる「Meshify 2 Black Solid」を含め、4モデルで展開される。
筐体カラーがブラック色のみ左サイドパネルがソリッドと強化ガラスの2モデルから選択でき、グレー色とホワイト色の筐体は、それぞれ強化ガラス(左サイドパネル)モデルのみが用意される。株式会社アスクの発表によると、ソリッドパネル仕様と強化ガラス仕様の価格差は税抜2,000円で、「Define 7」用のオプションパーツ「Tempered Glass Side Panel – Dark Tinted TG」(型番:FD-A-SIDE-001)が装着可能。割高ではあるものの、購入後のドレスアップにも対応している。
Meshify 2 Black TG Dark Tint(型番:FD-C-MES2A-02) | Meshify 2 Black TG Light Tint(型番:FD-C-MES2A-03) |
Meshify 2 Gray TG Light Tint(型番:FD-C-MES2A-04) | Meshify 2 White TG Clear Tint(型番:FD-C-MES2A-05) |
実機に触れる前に、スペック表から「Meshify 2」の概要を把握しておこう。対応フォームファクタは幅285mmまでのE-ATX、ATX、MicroATX、Mini-ITXで、位置付けとしてはミドルタワーPCケースにあたる。そして外形寸法は幅240mm、奥行き542mm、高さ474mm。奥行き(長さ)が500mmを超えるところから、中~大型PCケースとなるだろう。素材は主素材がスチール製、副素材は最も汎用性が高い素材であるABS樹脂、防塵フィルタにはナイロンが使用されている。
なお、外装パッケージサイズは幅542mm、奥行き634mm、高さ324mmで、付属品や梱包材を含めた総重量は12.8kgとされる。10kgを超える大型パッケージだけに、店頭持ち帰りならカートを持参して行く事をオススメしたい。