エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1017
2021.07.02 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一/撮影:pepe
MSI「CLUTCH GM41 LIGHTWEIGHT WIRELESS」 市場想定売価税込10,450円(2021年5月21日発売) 製品情報(MSI) |
いまや戦国時代の様相を呈している軽量ゲーミングマウス市場において、MSIが初めて投入したモデルが「CLUTCH GM41 LIGHTWEIGHT」だ。ゲーミングマウスとしてトップクラスの性能と、重量をわずか65gに抑えた絶妙グリップの左右対称ボディ。後発の立場を生かした完成度の高さを備えつつ、価格は5,000円台という破格のコストパフォーマンスで注目を集めている。
その堅実なヒットを背景に、あらかじめ予定されていたであろう約3ヶ月のブランクを経て、新たにワイヤレスモデルの「CLUTCH GM41 LIGHTWEIGHT WIRELESS」が登場した。
評価の高かった有線モデルのフォルムそのまま、ワイヤレスモデルとして進化を遂げた。ただし約9gの重量増など、ワイヤレス化に伴う仕様の変更は大きい |
基本デザインはそのままにワイヤレス化を果たした格好だが、バッテリーが組み込まれたことで、重量は65gから74gに増加している。それがどの程度操作感に影響を与えているかは気になるところ。詳しくは後ほどの使用リポートでチェックしよう。
また、ワイヤレス化によるレスポンスの低下を心配する向きがあるかもしれないが、その点は心配ご無用。通信方式に低遅延の最新2.4G RFワイヤレステクノロジーを採用したことで、ポーリングレート1,000Hz、レイテンシ1msという有線モデルと変わらない高速レスポンスを実現している。マウスボタンは合計6ボタンで、搭載されているのは(やはり有線モデル同様)6,000万回耐久のオムロン製スイッチだ。
スペック面で一番の変更点は、最大20,000dpiに対応するPixart「PWM3370」の採用だろう |
さらにセンサーが強化された点も注目のポイント。有線モデルより高性能なPixart「PWM3370」に変更され、分解能最大20,000dpi、最大加速度50G、トラッキング速度400IPSのパフォーマンスを発揮する。ワイヤレス化に伴いセンサーが変更されるのはよくあることだが、省電力志向ではなくあえてスペックアップを狙ってくるあたり、パフォーマンスを重視するMSIのマインドが伝わってくるようだ。
そしてハイスペック志向のセンサーを選択しながら、バッテリーは最大80時間駆動のロングライフ。さらにマウス本体を置くだけで充電が可能な充電用ドックまで付属している。ワイヤレス化により価格は1万円強にアップしているが、有線モデル同様に競合製品と比較したコストパフォーマンスの高さは健在だ。
パッケージは有線モデルに比べ大型化。内部にはマウス本体に加え、充電用ドックと接続ケーブル、マニュアルが同梱されていた |