エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1067
2021.10.28 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
「ASUS GeForce RTX 3070 Noctua OC Edition 8GB GDDR6」(型番:RTX3070-O8G-NOCTUA) 市場想定売価税抜120,000円前後(2021年10月29日発売) 製品情報(ASUS/Noctua) |
ASUSとNoctuaのコラボレーションモデルということで、グローバルリリースでも大いに注目を集めたGeForce RTX 3070グラフィックスカード「ASUS GeForce RTX 3070 Noctua OC Edition 8GB GDDR6」の国内発売が遂に開始される。
「NF-A12x25 PWM」を2基備えた巨大クーラーを搭載。クーラーのデザインはNoctuaの語源でもあるフクロウのように見える |
その最大の特徴はASUSとNoctuaの技術者が共同開発したという巨大VGAクーラーの存在だ。冷却ファンには、硬質液晶ポリマー素材を採用することでインペラとフレームの隙間をわずか0.5mmに縮め、高い風量と静圧を実現したNoctuaの人気120mmファン「NF-A12x25 PWM」を2基搭載している。
Noctua「NF-A12x25 PWM」の能力を最大限に活かすため、ヒートシンク自体も専用設計のものが採用されている |
さらにNoctuaのプロフェッサーことJakob Dellinger氏によれば、既存のヒートシンクでは「NF-A12x25 PWM」から吹き付けられる風を最大限に活かすことができなかったとのこと。そこで様々なシミュレーションをもとにヒートシンクに実装されているヒートパイプの配置や、フィンの密度を最適化。これにより従来モデルと比較するとノイズレベルは、低速回転で5.7dBA、高速回転で9.1dBA、最も差の大きかった中速回転では15.7dBAと大幅に低下させることに成功した。
Noctuaの資料によれば、ゲームプレイ時の動作で最も一般的な中速回転では、従来のVGAクーラーに比べてノイズレベルは実に15.7dBAも低下しているという |
その他、GPU温度が50℃以下になるとファンの回転を停止する「0dB Technology」や、緩やかなファンカーブを描く静音重視の「Q Mode」と、冷却性能を重視した「P Mode」を切り替えられる「デュアルバイオス」、基板へのパーツの取り付けを自動化する「オートエクストリームテクノロジー」といった、ASUSおなじみの機能も採用している。
クーラーカバーと同じダークグレーを基調にしたパッケージ。トップにはプラスチック製の持ち手を備える |
パッケージサイズは実測幅430mm、奥行き125mm、高さ243mmで、グラフィックスカードとしてはかなり大型 |
主なスペックはCUDAコア数5,888基、ブーストクロック1,815MHz(Gaming Mode)/1,845MHz(OC Mode)、メモリスピード14Gbpsで、8GBのGDDR6メモリを搭載。バスインターフェイスはPCI-Express4.0(x16)、補助電源コネクタは8pinx2、出力インターフェイスはHDMI2.1×2、DisplayPort1.4ax3の5系統を備え、最大4画面の同時出力に対応する。