エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.750
2019.07.04 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕
「Define R6」がデビューしたのは2018年1月。その当時、市場では「Define R5」の人気が未だ衰えずの状況。多くのPCパーツショップやBTOカスタマー、そして発売元である国内代理店の株式会社アスク(本社:東京都千代田区)でさえ、諸手を挙げて後継機種歓迎といったムードでは無かった。出来上がった「需要と供給のバランスを崩したくない」というのが本音だったろう。
Fractal Design「Define R6 USB-C」(型番:FD-CA-DEF-R6C-BK) 市場想定売価税抜18,980円(2018年10月26日発売) 製品情報(Fractal Design)(株式会社アスク) |
そんな懸念を吹き飛ばし、世代交代を果たした「Define R6」は順調にセールスを伸ばし、ミドルタワーPCケースの定番に落ちついた。今回の主役「Define R6 USB-C」はバリエーションモデルとして2018年9月に登場。フロントトップに設けられたI/Oポートには、新たにType-Cポートが追加された。帯域幅10GbpsのUSB3.1 Gen.2を搭載させた事で、スマートフォンの急速充電をはじめ、従来のUSB3.0(USB3.1 Gen.1)の2倍にあたる高速データ転送が可能になった。
いわゆる”無印”「R6」を「R6 USB-C」化するオプションパーツ「Connect D1」。「Define R6」全モデルに対応し、フロントトップのアクセスポートが、最新のUSB3.1 Gen.2 Type-Cポートになるというもの。無印所有者へのフォローは、Fractal Designの粋な計らい。発売は2018年春で、カラーはブラック、ホワイト、ガンメタの3色 |
ここで「Define R6」シリーズの現行ラインナップを確認しておこう。「R6」世代はとにかく複数のバリエーションが存在し、少々分かりにくい。「いったいどれを買えばいいのだろう」という声が聞こえてきそうだ。実は筆者も完全には理解しておらず、心許ない。そこで国内代理店である株式会社アスクのFractal Design担当者に直接確認してみた。
Define R6(製品情報) | Define R6 TG(製品情報) |
Define R6 USB-C(製品情報) | Define R6 USB-C TG(製品情報) |
「Define R6」を大きく分けると4種類になる。まずは通称”ソリッドパネルモデル”または”無印”と呼ばれる「Define R6」は、エルミタで検証を行った初代モデル。2018年1月26日デビューで、ブラック、ブラックアウト、ガンメタル、ホワイトの4色バリエーションが用意された。なお現在ではブラックモデルのみ販売が継続されているという。
そしてバリエーションモデルとして用意されたのが、「Define R6 TG」だ。左サイドパネルに強化ガラスを採用。ちなみに「TG」はTempered Glassのこと。カラーはソリッドパネルモデル同様全4色だが、いずれも年内には終息する予定とのこと。
次は今回取り上げる最新モデル「Define R6-USB-C」だ。”ソリッドパネルモデル”と共に、左サイド強化ガラスモデル「Define R6 USB-C TG」も2018年10月26日に同時発売。カラーはそれぞれブラック、ブラックアウト、ガンメタル、ホワイトを用意し、いずれも継続モデルとして販売される。