エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.981
2021.04.04 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
MSI「MEG Z590 ACE」 市場想定売価税込60,500円(2021年3月19日発売) 製品情報(MSI) |
今回の主役である「MEG Z590 ACE」は、最高のパフォーマンスを狙うエンスージアストゲーマーをターゲットにしたMSI「MEG」シリーズの中でも、ハイエンドに位置づけられるIntel Z590チップセットマザーボードだ。
電源回路は先代のフラッグシップである「MEG Z490 GODLIKE」を超える計19フェーズ構成。さらにヒートパイプで連結された巨大な拡張ヒートシンクや、2オンス銅箔層を備えたサーバーグレードの8層PCB、放熱効果のあるメタル製バックプレートなど、冷却にもこだわることで、電源回路に強烈な負荷がかかる最新ブースト機能「Adaptive Boost Technology」や、オーバークロック時でも安定動作を可能にしている。
第10世代以降TDPが125Wに引き上げられたIntelのメインストリーム向けCPU。さらに第11世代では「Adaptive Boost Technology」が追加され、これまで以上に電源回路の良し悪しが重要になる |
そしてゲーミングPCで重要なオーディオ回路には、Realtekの最新オーディオICである「ALC4082」と、ESS製DAC「SABRE9018Q2C」を組み合わせた「Audio Boost 5 HD」を採用。さらにネットワークにはIntelチップによる2.5ギガビット有線LANと、最新のWi-Fi 6E無線LAN機能を備え、最高の環境でゲームを楽しむことができる。
計4スロットのM.2を実装。SATAポートとは排他になるが、第11世代Intel Coreプロセッサを組み合わせた場合、そのすべてにNVMe M.2 SSDを搭載できる |
また最高5,600MHzの超高クロック動作に対応する「DDR4 Boost」設計のメモリスロットや、マルチグラフィックス対応のPCI-Express4.0(x16)スロット、PCI-Express4.0接続x1、PCI-Express3.0接続x3の計4スロットのM.2、帯域幅40GbpsのThunderbolt 4など、ハイエンドマザーボードらしい贅沢な装備が盛り込まれている。
ブラックを基調にしたシックなデザインのパッケージ。内部は2層構造で、トップにはプラスチック製の持ち手が用意されている |
その他、重量級のグラフィックスカードを安全に支えるメタル補強を施した拡張スロット「PCIe Steel Armor」や、基板の歪みを防止するメモリスロット「DDR4 Steel Armor」、NVMe M.2 SSDのサーマルスロットリングを抑える「M.2 Shield Frozr」、アドレサブルRGB LEDイルミネーション機能「Mystic Light」など、MSIおなじみの機能ももれなく実装されている。
各種ケーブルやステッカーのほか、組み立て用のドライバーや、無線LANアンテナ、ドライバUSBなどハイエンドらしく付属品も豊富 |